当院が所持している『鼻から入れることのできる胃カメラ(経鼻胃内視鏡)』の特徴を紹介いたします。
当院では、口から入れる胃内視鏡検査を選択することも可能です。
口から内視鏡を入れる場合は、内視鏡が舌の根本に触れてしまうことが多いため、「オエッ」とえずく咽頭反射が起こります。しかし、鼻から入れる場合は、内視鏡が舌の根元に触れないので、ほとんど吐き気や不快感を感じることなく、検査を受けることができます。
口から内視鏡を入れると、口がふさがってしまうために検査中は話ができません。
しかし、鼻から入れる場合は口を自由に動かせますので、検査をしている医師と会話ができます。気になった点などをすぐに確認できるため、安心して検査を受けられます。
鼻からの内視鏡は、鼻腔(びくう)へスプレーをして出血を予防し、ゼリー状の液体を流し込んで局部麻酔を行います。強い麻酔などが必要ないため体への負担も少なく、検査終了後30~60分で水を飲んだり食事をしたり、車を運転することもできます。
夕食は夜9時までに軽めのもので済ませます。それ以降は、水・お茶・スポーツドリンク以外の物は口にしてはいけません。体調を整えるためにも、早めの就寝を心がけましょう。
服用していい薬と、服用を控えたほうがいい薬があるため、前もって医師に相談しておきましょう。また、検査が終わるまでは、水・お茶・スポーツドリンク以外の飲食は一切禁止です。喫煙も控えましょう。
検査時に鎮静剤を使用する場合がありますので、自分で車を運転しての来院は控えましょう。
胃の中の泡を取り除いてきれいにするため、コップ半分程度の消泡剤(液体)を飲みます。
経鼻胃内視鏡をご希望の方の場合は、内視鏡を鼻から挿入し、経口胃内視鏡をご希望の方の場合は、口から挿入します。
もし、がんを疑う病変や潰瘍があれば、先端の鉗子口から処置具を出して組織を採取(生検)します。
検査が終わって少し休憩した後は診察室に移り、撮った画像を見ながら医師の説明を受けます。組織を採った場合には、1~2週間後に病理結果を聞くために再度受診します。
飲食は1時間後から、生検を受けた場合には2時間後から可能ですが、なるべく消化の良いものを摂りましょう。
食道がん・逆流性食道炎・胃がん・胃潰瘍・十二指腸潰瘍・慢性胃炎・胃粘膜腫瘍・ヘリコバクターピロリ菌 など
残念ながら鼻腔が狭いために断念し、口からのカメラに切り替える場合が約2%(50人に1人)程度あります